No.3820 2009/09/26
【種類:胡蝶蘭 /胡蝶蘭の花芽と根について 】 |
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arisu
さんから
3年ほど前に頂いた胡蝶蘭が今年花芽が出てきたのですが蕾ができる前に茶色くなって枯れてしまいます。そのまま茎のようなものはどんどん伸びまた蕾ができても枯れてしまうのはなぜでしょうか。又このまま伸びさせて花が咲くのでしょうか。もし咲かないのでしたらどこからカットするのでしょうか。根の伸びがあまり良くなく葉が下から3枚目ぐらいまでしわが入ってきています。普段はテレビの上とか日当たりのよいところで半日蔭で育てています。テレビのうえは少し温度が高いでしょうか。こちらは北海道ですが肥料はハイポネックスを2000倍に薄めたものを与えています。 |
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ひろしさん こたえ>
おそらくつぼみが枯れるのは湿度不足でしょう。テレビの上、日当たりの良いところでは乾燥します。根の機能はともかく湿度が低いために葉からの水分蒸散量が多いので水不足になり、葉にも皺がよってしまう結果になっていると思います。
つぼみの生長する冬から春はなおさらです。北海道の住宅は断熱材が多用され、また密閉度も高く、暖房も開放型は少なく(開放型では一酸化炭素中毒のおそれがあるため)給排気式、あるいは煙突式がほとんどですね。その場合、暖房を入れている期間は加湿しないと湿度は40%をきるでしょうから胡蝶蘭には過酷な環境です。
湿度保持のためのワーディアンケースなどを用意するか、あるいは針金細工で骨組みを作って、ポリシート一枚に多少の空気孔を開けたものを張ってそれをかぶせておき、夕方と就寝前に霧水を与える程度のことで回復すると思います。
一度湿度を計測してごらんになれば納得されると思いますよ。
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ひろしさんご返答ありがとうございます。夜はビニールの袋を穴をあけてかぶせています。霧吹きは朝と晩にもかけていましたがやはり茶色くなってしまいました。株が弱っているのでしょうか。もう花は期待できないのかもしれません。切ってしまったほうがいいのでしょうか。
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ひろしさん こたえ>
あ、今まだ花茎を付けているということでしたら、切り落としてください。花茎があるだけで葉の成長が阻害されることが多いです。
大雑把に言って生産者並みの温度管理無しでは6月から9月には花芽があってもまともに咲かせられません。その間は葉を成長させる期間ですので、花茎があったとしても花芽は成長できないのが普通なのです。
花茎、花芽の養生がいちばん必要なのは春先です。その春に咲かせられないと株は葉を成長させるべきか、葉の成長を遅らせても残った花茎に花芽を再度つけるべきか決めかねてしまうのです。arisuさんの株はそのこじれた状態でしょう。つまり、
「春先の花芽時、戸外はまだ寒く空気の含有する水蒸気量は低温のため少ないのですが、室内は暖房によって比較的高温になります。そのため相対湿度は極端に下がり、せっかくのつぼみをダメにしてしまう。株はまだ諦めずに再度つぼみを同じ花茎につけようとしますが、また同じ運命、、、そしてやっと外の気温も上昇し、湿度が上ってきたときには葉の成長期、、、でもう花を付けている余裕は無い」という経過だったのでしょう。
胡蝶蘭は環境に左右されやすい蘭です。逆に言えば生産者の温室のように胡蝶蘭の好む環境を作ってしまえば非常に育てやすい蘭なのです。一般の方々が家庭で胡蝶蘭を咲かせるには生産者以上の手を掛ける必要がある場合がむしろ多いわけです。
北海道の高断熱住宅で咲かせるのは意外に面倒かも、、、
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No.2460 2009/01/18
【種類:胡蝶蘭 /】 |
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ケンケンさんから
昨年5月の母の日に息子の嫁から頂きました。毎年頂いてましたが花後は放置してたので2年目は全く咲きませんでした。昨年は勉強して植替えを行いました。葉は元気ですが新しい芽が出てきません。恥ずかしながら出る時期も知りません。植替えは花後の7月に行いました。鉢の画像を載せますのでアドバイスをお願い致します。
夜から朝までダンボールに入れて毛布を掛けて保温してます。宜しくお願い致します。
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ひろしさん こたえ>
おそらく保温が過ぎて花芽がつかないのでしょう。
胡蝶蘭は18度〜13度くらいの最低気温にあたる期間がないと花芽ができないのです。
日中人の居る部屋で20度c程度、夜は暖房を切り明け方には15度くらいになる環境で、その期間が3週間ほど続けば花芽分化します。根は茎の全周りから横向きからやや下向きに出ますが、花芽は葉の付け根の中心線から上向きに出ます。
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お応えを頂き有難うございました。
住まいは愛知県の知多半島で、部屋の気温は最低が10℃位になります。ダンボールと毛布は12月下旬から始めました。
真ん中から赤っぽい葉が育ち徐々に緑の部分が大きくなりました。今年は諦めなきゃならないようですね。今後もご指導下さい。
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ひろしさん こたえ>
保温のし過ぎではないようですね。むしろ低温のために葉の成長が緩やかで花芽もただ単に遅れている可能性があります。胡蝶蘭は馴らせば最低気温が10度でも緩慢に成長を続けられるようになります。
現在も葉が伸びているのなら、その伸びが花芽分化を阻害していたのかもしれません。葉の成長が一段落するとそれから花芽が出ることもあります。
株自体は赤〜ピンクの花の株のようですね。葉の赤みがつよく(強めの光線、低温でその傾向が強まります)がっしりと育っているようですから、花芽はただ単に遅れているだけの可能性が強いと思います。
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ひろし@小南部さん 有難うございます。とても嬉しい気分になりました。芽の出る事をチョッピリ期待して今まで通りの管理をします。有難うございました。
処で、「ひろし@小南部さん」は
きっと長年に渡り育てていらっしゃるんでしょうね。
HPをお持ちでしたら教えて下さい。見たいです!
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残念ながら私個人のホームページは持っていません。何分仕事の合い間合い間にしていることので、、、、
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