No.3372 2009/06/14
【種類:肥料の相談/肥料過多? 】 |
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なみへい さんから
おかげさまで冬の暖房の所為で瀕死だったミニ胡蝶蘭も何とか復活しました。
今、ベルギーは暑くもなく寒くもなくほどよいお湿りもあり、蘭にとってはうれしい季節のようで、もりもり新しい根を増やして新葉も二枚出してくれました。
新しい根と葉が出てきたので肥料をあげた方がいいのかと思い、園芸センターで蘭用の液体肥料を購入し(NPK
4-4,5-8と書いてあります。) 、1Lに7ml と書いてあったものの濃いだろうと思い、
150mlの水に0.05mlを混ぜて2週間前にあげたところ、前からあった葉が変色し、シワシワに。
やはり肥料の濃度が強すぎたのでしょうか?
このサイトで再三気をつけるようにとおっしゃっているのに
やってしまったようです。(;−;)
これからどうしてあげればよいのでしょうか?
これまでも同じような相談があったと思うのですが、 なかなかその投稿が見つけられず、同じような質問ですみません。
よろしくお願いいたします。
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下の2枚の葉が元気がなくなってシワシワに…。 |
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ひろしさん こたえ>
肥料の濃すぎを疑われているのならまず、多量のぬるめの水で植え込み材料を洗うように流しかけてください。仮に適正であったとしても悪影響があるわけではありませんし。
では本当に濃すぎだったのかどうかの検討です。N:P:K=4:4.5:8ならば胡蝶蘭の成長期の標準倍率は、4+4.5+8=16.5に00をつけて1,650倍です。成長初期はその倍の3,300倍です。
1リットルに7ミリリットルなら約140倍という恐るべき濃さです。いったい何に与えるための倍率なんですかね、、、
150mlの水に0.05mlということは、3000倍ですから、ほんのちょっとだけ濃いだけで、その0,05mlをきちんと計量できていたのなら与えて2週間でそんな症状がでる原因にはなりにくいと思いますが、、、ただ0.5mlを計量するのも易しくないと思うのですが、その10分の1の0.05mlをどうやって計量したのかをお知らせいただけますでしょうか?
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早速返答ありがとうございます。
算数が苦手で何度も計算しなおして行きついた濃度だったので、 ちょっとショックでした。(^^;)
さて、0.05mlの計量法ですが、アレルギー体質のうちの猫用に以前使っていた投薬用のスポイトを綺麗に洗って使いました。
細いスポイトで、最高のメモリが1mlです。
こんな所で役に立つとは、猫も蘭に貢献することもあるんだ♪ とちょっと喜んでいました。(^^;)
取り急ぎ、大量のぬるま湯を流しかけてみます。
ありがとうございました♪
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ひろしさん こたえ>
薬液計量用のシリンジなら信頼できそうですね。とはいうものの0.05mlを150mlに薄めるよりも、私なら0.5mlを1.5リットルの水で薄めて作りますがね。そのほうが、双方の計量に誤差が出ても、出来上がったモノの濃度はそんなにはばらつかないと思うからです。ランには200mlもあれば足りるでしょうから、あまりはどんな鉢植えに与えても、この濃度では害になりようがありません。室内の観葉植物には水遣り代わりでむしろ適切な濃度と思いますが、、、捨てたったたいした汚染でもありませんしね。
それにしても濃度が3000倍であれば適切の範囲ですから、葉の不調の原因はいまひとつわかりません。
洗い流しでもとに戻るようであれば、次には、水遣りのあとに同じ濃度であたえてみてください。 |
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なるほど!
他の植木にあげると言う手がありましたね!
たくさん作っても残りをどうしていいかわからなかったので…
作り置きしても、どれくらい置いて置けるものか不安ですし。
では、今モリモリのセントポーリア軍団に次回の余りの肥料は あげて見ます♪
ところで、もう一鉢元気な胡蝶蘭があるのですが、こちらは葉が八枚既にあり、新しい葉を出す様子はないけど新しい根をバリバリ伸ばしながら、中心から芽が伸び始めています。
こちらは肥料は控えた方がよいのでしょうか?
たびたびの質問で、申し訳ありません。
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ひろしさん こたえ>
セントポーリアになら3000倍で、水遣り代わりに与えてちょうど良いくらいですが、、、この肥料の組成がカリKの比率がちょっと高いので、セントポーリアには燐酸Pの多目の肥料と交互に与えると良いです。セントポーリアだけであればできればN:P:K=3:6:4くらいの2000倍くらいが良く、Kが高めのものばかり与えていると葉が硬くもろくなる惧れがあります。
元気な胡蝶蘭とのことですが成長点から花芽ですか?ちょっと画像を拝見できればありがたいですが、、、つい先日別の方の投稿に「そんな例があると聞いた事がある」とお応えしたばかりでしたが、、、実際には見たことが無いのです。
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ええ?!成長点から花芽はめずらしいのでしょうか?
ひょっとして、新しい葉なのかな?
お恥ずかしい。
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ひろしさん こたえ>
葉芽だと思います。これは昨年?に成長点から花芽を上げてしまって、成長点がなくなったので、頂葉のすぐ下の脇の潜芽(通常では後に花芽を出す部分)を葉芽に切り替えたんですね、、、。ですから今出ているのは葉芽、厳密には脇芽です。ただ頂葉に近いので、脇芽としては伸びが速く、通常の成長点から伸びだす葉とほとんど変らないレベルになるかと思います。ただちょっと途中で芯が横ずれした姿にはなろうかと思いますが。
知り合いの蘭園園主からあるとは聞いてましたが私は初見でした。
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この蘭は、今年の3月の初めに近所の花屋さんでピンクの花がかわいくて購入しました。
その時点で3本の花茎が満開で株の負担を軽減するため、
切花で楽しむようにアドバイスしていただき、4月に最後の蕾が開いた時点で切りました。
その時の写真には成長点が写っていなかったんですね。 そんな珍しいことをしている固体だとは思わず、 なんだか得した気分です。
あ、と言うことは液体肥料を前述の蘭と一緒にあげてみてもいいと言うことですね!
葉がシオシオになってきた方は、先ほど見たらまた新しい葉芽が出てきていました♪
どちらも命の勢いを感じてとても元気付けられます!
ひろしさんのおかげです! ありがとうございました!
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花茎を切る前の状態と花です。
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ひろしさん こたえ>
台湾産アマビリスにピンク大輪を交配したものでしょうね。アマビリスは本来花芽上りの良い個体が多いのですが、それにさらに、花芽分化期に燐酸だけの肥料(バットグアノとか)を効かせたのでしょうね。胡蝶蘭ではありませんが、他のサイトでデンドロの根元にある葉芽までが花芽に化けたデンドロの相談に乗ったこともあります。犯人はやはりバットグアノでしたが、、、そのデンドロもその後その花芽の脇に葉芽を出して無事成長再開したのはなみへいさんの胡蝶蘭と同じでしたが、、、バットグアノの燐酸分の効きは凄いものがあります。
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