No.1021 2009/04/25
【種類:葉っぱについて、葉っぱが病気かな?の相談/ウイルスでしょうか? 】 |
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初 さんから
初めまして。 胡蝶蘭初心者です。
最近、ホームセンターで買った胡蝶蘭なんですが、葉に斑模様が付いてます。黒い変な跡も付いてます。
色々調べたところウイルス性じゃないかと言うことなんですが。ウイルス性なんでしょうか?もしそうなら、どうすればいいのでしょうか?宜しくお願いします。
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ウィルスである可能性は否定できませんが、、、そんなにウィル症の症状臭くありません。それ以上に可能性のあるのは、打ち傷です。画像の下半分にある直線状の傷は何かで(ラベルの角などで)擦った跡に見えます。黒い壊死部分は何かで裏側から突かれたあとのような、、、あるいはカイガラムシの吸汁痕跡のような、、、
繰り返しますがウィルスである可能性は0ではありませんから大事をとる(処分する)という考え方もあるでしょう。しばらく隔離して様子を見るという手もありましょう。
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返事ありがとうございました。
カイガラムシの吸汁痕跡ならカイガラムシに寄生されてる可能性って言うのはまだあるのでしょうか?
ウイルスなら、しばらく隔離して様子を見るってあるんですが、何か病状とかが出るんでしょうか?
宜しくお願いします。
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ひろしさん こたえ>
カイガラムシは見当たりませんから出荷される前に退治されたのでしょう。当面の問題はないと思います。ウィルスなら時間の経過とともに葉の別な部分に、多くの場合葉脈に沿って直線状に連続して陥没する黒い壊死部分が発生することが多いです。あるいは花に明瞭な色彩の滲みや花弁、セパルの変形、奇形が現れたりもします。
じつはウィルスの種類はたくさんあり、劇症型は症状も明瞭で株もすぐ衰弱するのですが、株が弱ったときにだけ症状の出る日和見型に発症する温和なウィルスもあると考えられので判定は簡単ではありません。
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返事ありがとうございました。もしウイルスならやっぱり処分と言う方法しかないんでしょうか?
もう一株も見てください。これも最近購入した胡蝶蘭なんですが、これも何かの病気でしょうか?宜しくお願いします。
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ひろしさん こたえ>
これはかなりウィルスくさいです。壊死して陥没した部分がなんとなく葉脈に添う形でつながっているように見えます。もし最初の株、私が「ウィルスである可能性は0では無いが可能性は低そうだ」と判断したものもこの個体と同じ店で買ったものであれば、同じ生産者のものである可能性があり、そうすればやはり怪しいことになります。その店からは暫くの間買わないほうが良いかも、、、
ともあれお店にはすくなくとも「怪しい株があったことを」知らせてあげたほうが良いでしょう。良心的な店なら返品を受けてくれるかも?そのときシラを切るような店なら二度と買わないほうが宜しい。いずれにしても怪しい株はやはり処分が賢明と思います。
私が昔ホームセンターで仕入していたころある生産者のシンビジウムが1ロットそっくりウィルス症の症状が出ていたのを見かけたことがあります。また当時のバイオブームにのってミニカトレアの生産を新規に始めた業者の生産品が高い確率でウィルスに感染していた事例もありました。もちろん仕入れる前に気がつけばそんなものは仕入れないのですが、業者自体が怪しいと気づく前の、症状が潜伏状態のものは販売してしまった苦い経験があります。
ま、今こうやってボランティアの回答者をやって少しは罪滅ぼしになるかな、、、?とは思っているのですが、、、
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返事ありがとうございました。
早速処分したいと思います。
今度、胡蝶蘭を購入する時にちゃんと見てから購入したいと思います。
ご指導をありがとうございました。
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No.3238 2009/05/26
【種類:葉っぱについて、葉っぱが病気かな?の相談/軟腐病でしょうか? 】 |
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shiorin さんから
昨年植え替えの際にお世話になりました。その節はありがとうございました。
今回は、3つに植え替えた一鉢なんですが、新芽が出てきたものの、下から3番目の葉が黄色く枯れてしまったので、既に切ってあります(特に殺菌剤はまだつけていません)。
その内、一番下の葉が写真のようにまた黄色く枯れてきて、上から3番目の最初の新芽も黄色くなってきてしまいました。
臭いは全然ありませんが、軟腐病なんでしょうか?
以前の他の方の投稿を読み、軟腐病ならエムダイファーを…と書いてあったので、今日エムダイファー水和剤を購入してきました。その箱には蘭の事は全く書いてありませんので、いちおうひろしさんにお伺いしてから殺菌をしようと思い投稿させていただきました。よろしくお願いいたします。
【この鉢は以前ひびが入っていたので、先週植え替えをしました。その時の根の状態は、かなり腐った感じで、元気な根は1〜2本でした。殺菌剤をかけて乾かした後に植え替えしました。ダメ元ですが、元気になればいいなぁと思います。】 |
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ひろしさん こたえ>
この株は病気ですが、何病なのかはちょっとわからないです。通常の糸状菌による軟腐にもフザリウム症のようにも思えないですが、とりあえずエムダイファーの広範囲な守備力を期待して散布と鉢内の灌注してみる手でしょうね。この鉢は他の鉢からは隔離して置かれたほうがよいかもしれません。
ところで植え替える前に掛けた殺菌剤はなんだったのでしょう?殺菌剤の種類によっては薬害が出ることがありますので、念のため。
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ご回答ありがとうございます。勝手に軟腐病だと思っていましたが、ちがうようですね。聞いてみてよかったです。
対処方法は黄色い部分を切り取って、エムダイファーの散布(説明書きには蘭の項目がないのですが、何倍位薄めて使用すればいいですか?)、これは葉の上からスプレーすればいいでしょうか?
それと勉強不足でお恥ずかしいですが、『灌注』という言葉の意味がわかりません。。教えて下さい。
この鉢以外にもう一鉢ありますが、並べていましたので隔離しておきます。植え替えの際の殺菌剤は、今はわからないので、明日確認して又投稿させていただきます。
今日は昨日の蘭のズームアップの写真と、もう一鉢の元気な方の蘭の写真をアップします。
その元気な方の鉢ですが、ご覧のように葉の縁が黒くなってきています。所々に小さな黒い斑点もみられます。
私が思うには、昨年水滴がついたまま日光に当ててしまった事があったので、そのせいかな…などと思っています。
こちらの鉢の葉も何か対処した方がいいのでしょうか?
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もう一鉢の写真です。
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ひろしさん こたえ>
薬害で緑が抜けた例を過去に経験したこともあるようなかすかな記憶もあるのですが、、、塩素系のオーソサイドだったか?定かではないですが、、、
エムダイファーは濃くても胡蝶蘭には薬害の経験はありませんから散布の場合で500倍、灌注の場合で700倍から800倍で使用します。
もう一鉢も黒い点が見えるのなら散布だけでもしたほうが良いでしょう。
灌注とは散布液を直接鉢に(水遣りの要領で)注ぎますが、素通しになることを避けるため深めの鉢皿に鉢をいれ鉢皿にたまるくらいまで注いでから15分ほどそのままにし、残りは捨てますが薬剤ですので庭の一角に浸み込ませます。
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こんばんは。今日、黄色くなった部分を切り取って、教えていただいた通りにエムダイファーを800倍で薄めた薬剤で灌注して、500倍の薬剤で全体的に散布してみました。(写真添付)
もう一鉢の方も散布しました。
先日、植え替えの際の殺菌剤は何か?…との事でしたが、義父が以前作ってくれたもので、たぶんベンレートだったと思う…との事でした。大丈夫でしょうか?
薬剤を散布したので、写真のように葉に点々と薬剤跡が残ってしまったのですが、これは後で拭いて大丈夫ですか?
今後の対処としては、様子をみながら、普通に水分がなくなってから水or液体肥料をたっぷりあげる…という感じで良いのでしょうか?質問ばかりで恐縮ですが宜しくお願いいたします。
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ひろしさん こたえ>
ベンレートなら心配は無用です。
薬剤は10日間ほどは残効がありますから、拭き取るのであればその後にしたほうが良いかと思います。液体肥料は葉が伸びている時期だけ、水遣り2〜3回に1回、ミズゴケ植えの場合は肥料の説明書のさらに3倍(N:P:K=6:6:6なら3000倍)以上に薄めて与えます。
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ご回答ありがとうございます。何とか持ち直してくれるよう教えていただいた通りにやってみます。また何かわからない事があった時には、すみませんがよろしくお願いします。ありがとうございました。
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No.2841 2009/01/22
【種類:葉っぱについて、葉っぱが病気かな?の相談/葉が・・・】 |
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キコウ さんから
いただいた胡蝶蘭を花が終わったので、素焼き鉢に植え替えて育てています。会社で育てている為、人がいる時間は温度20度位、湿度は加湿器を入れているので50%くらいに保たれていますが、このところ朝は寒く8度くらいしかありません。少しでも保温と思い、ダンボールの中に入れているのですが・・・。
正月休みに入るときは下はダンボール、上からはビニールで覆っていました。正月明けはなんともなかったのですが、このところ1つの鉢の下の葉が黄色く黒い斑点のようになってきてしまいどうしてよいのかわかりません。病気なのでしょうか?対処方法を教えてください。
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ひろしさん こたえ>
初めてみる症状です。「葉の組織内の体液濃度のばらつきがあり、色の濃い部分は濃度が高く寒さに耐えられたが他の部分は濃度が薄くて寒さに耐えられず壊死しかけている」ように思えます。体液濃度のばらつきがなぜどのように発生したのか、何が原因か、病気なのか、害虫によるものなのか、あるいは老化によるものなのかは、この画像からではちょっと分かりません。拡大できる画像と葉裏の様子の画像をいただければ見当つけられるかもしれません。
もう一つ気になることが鉢の色で、駄温鉢よりさらに赤茶色みが強く見えるので、ひょっとしたら素焼鉢ではなくて焼成温度のうんと高い朱温鉢なのかも?と思いました。だとすれば素焼鉢のような通水性がありませんので水遣りはちょっと難しいものになりますね。それと植え込み材料がちょっと判別できませんでした。
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お返事、ありがとうございました。写真は今日撮ったものなのですが、昨日よりも状態は悪くなっているように思います。鉢ですが、ホームセンターで素焼き鉢と書いてあるものを購入してきたのですが、違うのでしょうか?通水性と書いてありますが、水をあげたあとは鉢も色が変わり湿っています。お花がついているときにいただいた状態は、ビニールのポットに1つずつ入り化粧鉢に3本立てで入っていました。花が終わったあと、花の終わった茎を切って、水苔で植え替えました。植え替えのときにハイポネックスキュートそのまま使える洋ラン用という液肥を与え、その後は苔がかわいていたら水を少し温かくしてバケツに鉢を浸し水遣りしています。やはり、厳しい状態でしょうか?せっかくいただき大事に育ててきたのでなんとも切ない気持ちです。
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葉の裏側です。
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反対側の葉です。
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ひろしさん こたえ>
葉裏の様子を拝見したところ陥没状に壊死しているようですね、、、カイガラムシの吸汁痕のように見えます。規則性が無いのでウィルス症状のようには感じられません。
反対側の葉の壊死部分は同じ葉脈状につながっているのでウィルスの可能性は0ではありませんのでこの裏も念のため拝見したいです。
カイガラムシの吸汁痕が葉の老化とともに顕著になった可能性が大きいように思います。そうであればおそらく贈り物になる前の過去の古傷ですから、管理上の問題ではありません。これから黄変が進んで枯れ落ちるのは仕方が無いことで成り行きに任せるしかありません。気温が上り成長再開してからの回復を期待することになります。
ホームセンターの園芸コーナーのレベルにもよりますが、「素焼鉢」といって駄温鉢(鉢の縁だけ釉薬がかけて焼成してある)や朱温鉢(無釉だが焼成温度が高く爪ではじくと済んだ音がする)などの透水性の劣るものを販売しているケースは多いです。
素焼の場合の焼成温度は700度程度で、縄文土器レベルの固さしかなく、水に漬ければジューと音をたてて水を吸います。色は白茶けた黄土色です。下記に3種並べて比較したサイトがあるのでご覧ください。
http://www3.plala.or.jp/Dionaea-Club/dionaea/material/pre_pag2.htm
この透水性が蘭の根には良いのです。
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触ったら葉が落ちてしまいました。
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ひろしさん こたえ>
まだ緑色が残っているのに触って落ちるというのは離層が既に準備してあったということです。落ちた葉のつけね側の状態にもよりますが、おそらく病気ではなくて害虫の被害痕なのでしょう。病気の場合は離層が出来にくく茎側まで病気の症状が見えるものです。葉の付け根を確認してみてください。
それと前回コメントし忘れましたが、肥料は低温になる間は特に禁物です。植替え直後も不要、というか厳禁です。
肥料は「葉の成長期だけにほんの少々必要だ」ということでご理解ください。根の成長がさかんなときでも葉の成長が無い場合には必要ないくらいなのです。葉も根も成長していないときに与えるのは害こそあれ利はありません。
さらにハイポネックスキュートは洋蘭用とあってもたっぷり水遣りした後でも胡蝶蘭には濃い場合があります。
ご自分で計量して濃度調整できるタイプを能書きの3倍以上薄めて(能書きが1000倍なら3000倍)にして与える程度でよいのです。
極端な例ですが戸外で雨風にあてて(日焼には注意が必要ですが)育てた胡蝶蘭は無施肥でも成長開花します。
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ご丁寧に色々と教えていただきありがとうございました。鉢の件、探して見たいと思います。
このまま、少し見守っていきたいと思いますが、
今朝、3つある鉢の2つめの鉢の一番下の葉が同じように黒く斑点ができてしまいました。
また、困ったときはご連絡させていただきたいです。
ご指導をお願いいたします。
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ひろしさん こたえ>
別な株の葉にも黒点がはっせいしたということであれば感染症も疑わなければなりませんね。単なる吸汁痕からの壊死ではない惧れがあります。
斑点性の病気に良く効くエムダイファーを絵の具の濃さに水で溶いて黒点とその周囲に裏表から塗りこめておいたほうが良いでしょう。
葉の落ちた株の葉の脱落した基部にも塗りこめておいたほうがよいです。
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