No.3234 2009/05/26
【種類:冬の温度管理、季節の胡蝶蘭の相談/花数を増やしたい 】 |
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さいとう さんから
ひろし@小南部様、いつもこちらの掲示板で勉強させて頂いてます。 お蔭様で写真のように花を咲かせる事ができるよいうになりました。(これもこちらの掲示板のお陰です。)
ただ 花の数を増やす事ができません。
いつも6〜7輪程度です。 環境としては北海道道南にて
ゲージを所有し管理しているのですが・・・
北海道の為、花芽分化はゲージ外と暖房の効いた室内で
1月よりさせております。 オール電化のセントラルヒーターによる湿度低下が原因でしょうか?
もう少し花数を増やす方法を教えて下さい。
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ひろしさん こたえ>
画像を拝見いたしましたが、たしかに花数は多くは無いですが大輪で十分観賞価値の高い花容であると思います。とはいうもののやはりもっと花数を増やしたいと要望されるのももっともですね。
私見ですが花の輪数を増やすのは胡蝶蘭の資産である葉の枚数を増やすことと同時に花茎を長く伸ばす工夫が必要だと思います。そして私見では、「やや低めの温度」が花茎を伸ばせるのではないかと思っているのですが、、、
拙宅も22年前に私の設計した高断熱床暖房。熱源は灯油ボイラですが。蘭の栽培室は寝室に隣接していて昼間は隣接の部屋の床暖房の余熱と日光でで20度内外まで上がり就寝2時間前に床暖房は止めますが、断熱が効いていて温度低下は比較的ゆっくりです。設計時には温度不足を心配して栽培室内にラディエータを設けてたんですが、明けがたの外気温マイナス7度くらいでも栽培室内の最低気温が通常10度を割らないことを確認してからはラディエータは使っていません。一冬に何回かある外気温の最低気温がマイナス10度を割り込むときでも栽培室は7〜8度は維持できています。そんな環境では冬の初めに出た花芽がゆっくりと時間を掛けて伸長するのですが、この伸びの絶対値、つまり花、
茎の長さが花数に関連があるように観察しています。温度高めの場所(栽培室内でも温度分布の差がありますので)では花芽の伸びが良くなくて代わりにつぼみの肥大が早く大輪にはなるが花数は多くはならないように思います。逆に温度低めの場所の方が花芽の伸びがよく花数が増えますが花はあまり大きくならないように思います。同じ株でも置き場所によって花数と花の大きさが毎年違う結果になっているのは確かです。湿度に関しては日中下がった湿度が夜間に気温の低下とともに上昇するので特に霧吹きしなくても70%を超えます。複層ガラスの窓面は一部結露が見られます。水遣りのとき以外は手をかけていないのですが、胡蝶蘭は勝手に花芽を伸ばしているという状態です。
浅学にしてゲージという語がわからないのですが。温室あるいは室内温室のことでしょうか?セントラルヒーティングの熱放射はどのような方式なんでしょうか。温風暖房であれば湿度低下が問題になるかも知れません。また、風呂場や台所で発生した水蒸気はどこかに排出されてしまって室内には残らない「衛生的な」設計であれば、胡蝶蘭にとっては湿度不足の可能性ははありますね。
私の住宅設計思想は、発生した水蒸気はある程度室内に残したい(熱エネルギーロスを少なく、そして喉の健康のために)というものでしたから排気は最小限にとどめてありますので湿度は床暖房時でも意外に下がってないのですが、その代わり、断熱の弱い部分(北側窓面)ではかなりの結露が発生し、サッシ枠が黒かび状態になりますがこれは諦めてます。湿度を保っているためかどうかはわかりませんが風邪も引きませんが、ま、これは個人差もあるでしょうし、、
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さっそくのお返事ありがとうございます。
ゲージとは室内温室で花芽分化・花芽徒長は、水差しのある黒い台の上で24時間20℃前後を保ってました。湿度は50%前後でした。 ある本で20℃を保ち花芽分化〜開花まで20℃で3ヶ月というのを実行しておりました。(実際は約4ヶ月かかってますが・・)
ひろし@小南部さんの教えによるともう少し低温でゆっくり開花させたほうが良いのでしょうか?
ちなみに温室内は27℃〜30℃を保ち、毎年開花させず
2年に一度開花させるよように株を充実させております。
胡蝶蘭にとっては、毎年開花させたほうがよろしいのでしょうか?
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ひろしさん こたえ>
20度C維持では花芽分化が遅くなるのではないかと思います。きちんとした温調が可能なのであれば15〜16度程度まで温度を下げて花芽分化を早めたほうが、花芽の生長期間を取れますので花軸は長くなりつぼみも増やせるかと思います。ただ、「もとで」は変わりませんから輪数が増えた分花は小ぶりになる可能性が高いです。
温室内で温度を保てばたしかに花芽はつきませんから葉が増えて充実はしますね。それで花数は増やせるかあるいは大輪に咲かせることは可能だと思います。胡蝶蘭の生理を理解した上でなされているのであればそれで宜しいのではないでしょうか?実は私も、栽培室に温度が20度を割らない部分がありまして、植替え遅れなどで葉の枚数の減った株をそこで花を休ませて養生目的で花芽を出させずに冬越しさせることはあります。通常は毎年花を咲かせていますが、株は大きくなっていません。20年以上咲かせている株があるのですが(2回休ませたことはありますが)現在葉の枚数は5枚です。毎年平均で7輪程度の開花です。中大輪整形のピンク花でそれで満足していますので毎年咲かせていますが、それが良いかといわれれば「もっと株を大きくすれば輪数は増やせるだろうな、、、」とは思いますから、単に選択の問題であって良い悪いの問題ではないでしょう。
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No.2422 2009/01/07
【種類:冬の温度管理、季節の胡蝶蘭の相談】 |
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佐藤 さんから
はじめまして。
12月20日に沖縄の方から胡蝶蘭を頂きました。
長く楽しめるようにとつぼみ付きで頂いたのですが、なにせ冬の仙台は室内でも最低気温は5度前後と冷え込み、全く成長しません。
それどころか、あまりの寒さにつぼみは全て落ち、花がしおれてしまいました。
鉢に刺さっていた金具(箱に収める時に葉をまとめていたもの?)があたっていた所の葉は茶色く変色して来ました。
黄色くなってきた葉もあります。
水はほとんど与えていません。苔が湿る程度に霧吹きで水をかけた程度です。
夜間はダンボールにしまい、布をかぶせています。(それでも寒いと思います)
ずっと暖房をつけておくわけにもいきませんので・・・。
鉢の中は根がぐるぐる巻きになっていて、発泡スチロールのブロックで固定されているようです。
今後出来る最良の処置を教えていただけませんか・・・?
あたたかくなるまでがんばって欲しいのですが!
よろしくお願いいたします。
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根元の葉が茶色く柔らかくなってきました。
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黄色い葉もあります。元気がありません。
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ひろしさん こたえ>
佐藤さんこんにちは、
これは残念ながら助からない可能性が大きいです。
開花している株は株としては成長を休んでいるのですが、ある程度以上(目安は15度以上)の温度を必要とするものです。
花が萎れただけなら株は助けることも通常は可能なのですが、この株は葉の根元が変色壊死しているようなので、その葉は助かりません。健康な葉が一枚でも残れば再生のチャンスは無いわけではありませんが、、、
おそらく佐藤さんの手許に届く前に既に寒気に当たっていたのではないかと推測します。
気候条件の良い春に開花株を貰っていればこんなことにはならなかったかと思います。
胡蝶蘭も育て方によっては10度をきる最低気温にも耐えられるようになりますが、それは例えば春に花後株を植え替え夏にかけて成長させ(夏涼しい仙台なら夏も成長を休みません)秋から時間を掛けて水遣りを制限しながら低温馴化するプロセスが必要で、この株のように生産者の温室からいきなり寒気にさらされたのではひとたまりもありません。
ちなみに私青森県東北部在住ですが、栽培室を整備する前には最低気温3度の環境で胡蝶蘭は発泡スチロールのトロ箱に毎晩納め、朝、暖房を入れてから取り出すことで冬越しさせ、春に開花させていました。
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お返事ありがとうございました。
なるほどと思いつつ、助からないと聞いてショックです。
花はしぼんでしまったので、もう花茎は根元から切って、黄色くなった葉は取り除いた方がいいでしょうか。
植え替えをした方がいいでしょうか。
助からないのかもしれませんが出来る事はしてあげたいのです。
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ひろしさん こたえ>
助ける努力をされるのであれば、仰せのように花茎は根元近くで切り取り、葉元が壊死した葉は切り取ります。ジマンダイセンやエムダイファーなどの殺菌剤を散布できればなお良いですが、しなくても大勢に影響はないかもしれません。
そして化粧鉢から抜いてポットからも抜いて株を裸にして15度〜20度程度の温度環境で、直射光の当たらない明るい環境で、1週間ほど陰干しします。夜間低温になるのであれば、発泡スチロールのトロ箱に納めておくとよいでしょう。低温期の一週間ほどの断水は着生蘭である胡蝶蘭には当たり前のことで、葉水なども与える必要はありません。
陰干し後に健全な葉が一枚でも残っていればその株は助かる見込みはあります。弱った株の養生にはミズゴケが向きますので小さめの素焼鉢(駄温鉢や釉鉢は不可)に軽く湿らせたミズゴケで植えつけますが、植え付け後も1週間は水やりを控えます。夜間はトロ箱に納めますが一週間後以降も水やりはトロ箱に納める際に葉水を与えるだけにします。
一株でも助かればよいのですが、、
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1週間ほどの間、日中は陰干しをし、夜間はトロ箱に治め、電源を切ったコタツの中に入れて保温、朝に部屋が暖まってからまた陰干し・・・とやっていましたら、その話を聞いた沖縄の友人(くれた人とは別の人)が
「こっちに送ってみたら」と言うので、その手があったか!と、思い切って里帰りさせました。
沖縄なら、寒い北国より居心地がいいはず・・・。植え替えもしてくれたようです。
色々とアドバイスありがとうございました。とても勉強になりました。多くの人が蘭を育てる時にわからない事だらけで、同じように不安になっているのですね。
いずれこの蘭達は私が手入れしていく事になる(植え替えしてくれた人と結婚予定)と思うので、また困ったら相談されていただくかもしれません。よろしくお願いいたします。
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No.2414 2008/12/26
【種類:冬の温度管理、季節の胡蝶蘭の相談】 |
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さがわ さんから
ご相談です。
12月中旬に、お祝いで胡蝶蘭の鉢植えをいただきました。
本来この時期は、花が咲いていないのが普通なのですね。
大きな鉢に5株、それぞれ1本ずつの花穂がついていて、
先端には一部つぼみがある状態です。
室温が15℃を割る事はないようですが、花穂の根元に近い方から、花が干からびるような感じで薄い茶色に変色してきています。
今週から1月5日まで、オフィスに誰もいない状態になるので
その間にどうしてあげればよいか教えていただければと思いご相談させていただきました。
また、この時期に花が咲いている場合、どの時点で花芽を切ればよいのでしょうか?
通常通りのサイクルで咲かせるようにするには、いつの時期にどのような手順が必要ですか?
お手数ですが、ご指導いただければと思います。
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ひろしさん こたえ>
無人のオフィスがどんな環境になるのか分からないとなんともお答えしくいです。
日本国内でも場所はどこなのか、温暖な瀬戸内なのか、寒気の厳しい北関東以北なのか、、、またこの期間の天候気温の予測はどうなのか、、、
また建物の大きさや構造でも熱容量が異なりますので、暖房が切られた場合の気温の低下の程度も異なりますし、同じオフィス内でも分厚い内部の構造壁(熱容量が大きい)の側と窓際(放射冷却で冷える)では全く温度環境が異なります。
例えば東京の鉄筋コンクリートの10層くらいのオフィスビルで暖房は基本的に止められるが、ボイラー本体は止められずに保温状態になっているという環境を想定した場合、
胡蝶蘭を段ボール箱に入れてさらにその段ボール箱をより大きな段ボール箱に入れ、密閉しオフィス内部の厚い壁に外側の段ボールが密着するようにおきます。これでおそらく大丈夫、正月5日の仕事始めに出社したら取り出せばOK、暗闇でも一週間程度なら耐えられますが出した直後にガラス越し直射に当てるのはよくありません。一週間くらいは間接光線だけの明るい場所が良いでしょう。株が健康であれば冬至の前後一ヶ月は午前10時くらいまではガラス越し直射に当たっても構わないのですが、、、
北関東の風当たりの良い木造平屋〜2階建てではこの方法でも間に合わない(内部の温度が5度を割る)惧れがありますが、、、その場合は内部段ボールを梱包材のぷちぷちのシートでくるんでから外段ボールに納めれば保温力は増します。
もっと寒くなるようなら外段ボールをさらに梱包しておきます。
通常の胡蝶蘭の生活サイクルでは今は花芽が出てき始めた〜花芽が伸長中というところです。いま開花中で株が元気なのであれば通常のサイクルにするのは簡単で、花後に花茎を切ってしばらく遊ばせておけば良いだけです。春になり(気温が上昇し始めたると)根が動きだしますのでそのタイミングで必要であれば植替えします。来シーズンからは通常サイクルになります。
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丁寧なご回答ありがとうございました。
>東京の鉄筋コンクリートの10層くらいのオフィスビルで〜
まさにそんな場所でしたので、指示通りに段ボール二重作戦で対応してみます。
サイクルを戻す方法も、思ったよりシンプルなんですね。花後に花茎を切ると言う事ですが、どの段階が「花後」にあたりますか?
つぼみが全て開いて数日とかでしょうか?
それとも、花が全て枯れてから?過去記事を拝読するとそれでは遅いようにも思います。切るタイミングの分かりやすい目安があれば教えてください。
本当にありがとうございました。
新年に出社しましたらご報告させていただきます。
どうぞ良いお年を…!
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ひろしさん こたえ>
花茎を切る目安は、、、花の状態でみるより株全体の、とくに葉の様子を観察したほうが良いです。つまり株の状態(疲れ方)によります。
葉の枚数が多く、株が元気な場合は最後の一花が萎むまで付けておいて構いません。
葉の枚数が少ないのに下葉が損耗してきたら、、、例えば葉が4枚しかないのに開花中に一枚黄変し始めたら、花の状態がどうであれ、その時点で花茎を切り取ったほうが安全です。
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No.2360 2008/12/03
【種類:冬の温度管理、季節の胡蝶蘭の相談】 |
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YASHIMAさんから
連続して申し訳ございません。
本日、花屋から花が終わって小分けされた胡蝶さんの株を
2株購入しました。
明日、素焼きの鉢にいれようと思うのですが、下手なこと
をして、枯らしてしまったらかわいそうなので、ご指導を
頂ければ、幸いです。
基本的な植え替えのように今のミズゴケをはずして、ぐる
りとミズゴケを巻いて、ちょうどよい鉢につめてあげれば
よいでしょうか。
今は、ぎっちり根が絡み合ってる状態です。
葉は、1枚20cm以上もある大きな子です。
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ひろしさん こたえ>
今は植替えには適期ではありませんので出来るだけ根は苛めないほうが良いです。幸い根ぐされしている様子もありませんから、根鉢は崩さずにそのまま若干のミズゴケでくるんで一回りだけ大きな鉢に植え込めばよいと思います。植え替えというよりは「鉢増し」という感じですね。
このときに選ぶ鉢によって管理方法は異なりますが、霧吹きだけでの水遣りでなれていらっしゃるのであれば、化粧鉢でもOKですよ。
通常はミズゴケ植えの場合は素焼鉢に植え込み乾いたら水は霧吹きと水差しを併用します。
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ご教授、ありがとうございます。
本日、化粧鉢を買ってまいりました。
素焼き鉢を使う基本とは違いますが、教えて頂いたようにミズゴケを巻いて、きゅっと植え込みました。
こちらの胡蝶さんも前の白黒胡蝶さん同様、花芽が見えないのですが、花芽は期待できますでしょうか。
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ひろしさん こたえ>
元気そうな葉が6枚ですので十分期待できると思います。ただ、この株の咲き終わった花軸が残してあるようですので、このままだと新たな花芽は出来ずに残してある花軸の節にある潜芽から伸びだす可能性が高いです。既存の花軸はどの程度での長さ、というか何節残してあるでしょうか?
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本当に早いご返信ありがとうございます!
昨日、花屋さんから連れて来た2つの胡蝶さんの花軸はそれぞれ、花軸の根元を1節目と数えると、それぞれ3節目まで残されてます。
元から居る白鉢胡蝶さんも3節を残してカットしています。
根元からカットするのでしょうか?
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ひろしさん こたえ>
3節残しは中途半端です。残った花軸から2番花を期待するのであれば4節は残したほうが良いです。3節目くらいまでは発芽する力があまり無く、花軸が残っているので成長開始も力が入らないという事態になりやすいからです。花軸を切り取って新葉の展開を期待する場合は出来るだけ株元近くで(残しても株もとの1節だけ)切り取ったほうが良いです。そうすると株は成長モードに入ります。
今の時期には寒さに向かうので、逆に成長モードに入られてもこまる場合が多いので、秋に咲き終えた花で葉の枚数が多く根ぐされもしていないこのような株は4節残してカットするとその4節めから花芽が伸びだす場合が多いです。春に2番花が終わったら根元近くで切り、胡蝶蘭の株の生育に適した時期に成長モードに入ってもらったほうが良いからです。ただ、株元近くで硬い花軸を切り取る場合、切れないハサミで無理すると葉や大事な茎を傷つけることがあるので注意が必要です。この株は判断に迷いますね、、、もう既に最低気温が15度くらいまで下がっているようであれば、株元から切り取っても成長モードには入らない可能性が高いですが、温度があれば成長モードに入り、次の花芽は一年後という可能性もあります。元の花軸の3節目辺りは微妙で、発芽力がやや弱く、また発芽しても花芽とならず葉芽となる可能性も4〜5節目に比べると若干高くなるように思いますので、、、株は元気に見えますからどっちに転んでも株を失うことは無いと思いますが、、、
白鉢胡蝶蘭に花軸が2本見えていますが一つは枯れていますから無視してよいです。もう一本も枯れ掛けているように見えるのですが、まだ緑が残っているなら切っておいたほうが無難でしょう。
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度々、失礼します。
この胡蝶さん達は、リビングに居ます。
福岡でもこのところ、最高気温で15度前後で明日以降は、最高でも10度前後にしかならないようです。
保温は、ダンボールで夜を越してる状態なので、花軸を切っても大丈夫と判断してもよろしいでしょうか。
白鉢胡蝶さんの茶色の花軸は、去年の花軸がそのまま残っているものです。左側の緑色の花軸が、今年の花軸です。
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ひろしさん こたえ>
胡蝶さんたちの置かれている環境の最低、最高温度が大事なんですが、リビングではどの程度の最高、最低気温なんでしょうね?明けがたの最低が15度を割るくらいであれば、花軸は根元近くから切り取ったほうが良いでしょう。
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今日の福岡は、霙交じりの寒い日となりました。
我が家の胡蝶さん達のいるリビングですが、最高でも22〜23度程度で、最低(明け方)は、外気温に近い温度になり10度を下回る日も少なくないです。
なので、ご教授頂いたように花軸は、根元からカットします。
このまま、無事に越冬して来年もまた元気に花をつけて欲しいものです。
素人の質問にご丁寧に対応いただき、ありがとうございました。また、疑問がありましたら、投稿させていただきますが、よろしくお願いいたします。
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ひろしさん こたえ>
最低が10度を下回る可能性がある場合は、ミズゴケは乾いた状態にして葉水だけにします。就寝前に段ボール箱や発泡スチロールのトロ箱に納め、朝気温がある程度上ってから箱から取り出すことをお勧めします。
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No.2303 2008/11/14
【種類:冬の温度管理、季節の胡蝶蘭の相談/水不足?】 |
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奥田 さんから
はじめてご相談させていただきます。
胡蝶蘭を10月上旬にいただきました。花と一緒に育て方も同封されており、以下のように育てておりました。
・苔の下の根(茎)が乾いたら、200cc程度を水やり
10月までは、液体の肥料(数滴)も混ぜておりましたが、11月からは水のみです。
・日中は北東側の窓越しに置き、直接の日光はあたりませんが、外の明かりには触れるようにしておりました。
・こちらは東京ですが、朝の気温が10度強ぐらいで、通常より少し冷えておりますが、日中、室内はエアコンを入れ直接お花に当たらないようにしております。
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ところが、ここ数日葉が黄色く変色し、2,3枚抜けました。また新たに2枚ほど黄色に変色し始めています。
花は一つ咲きかけの蕾以外は、すべて咲き、葉が黄色くなり始めと同じ時期にしおれた花がいくつか抜けました。
お花にとって、ベストな環境の部屋ではありませんが、大事に長く付き合いたいと思っております。
どうぞ、ご指南のほどよろしくお願いいたします。
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ひろしさん こたえ>
胡蝶蘭の種類は台湾産のアマビリス(Phalaenopsis amabilis var. formosanaあるいはamabilisとは別種としてアフロディテPhal.
aphrodite ssp. formosanaと分類する場合もある)のようですね。低温に比較的強く、育てやすく、花つきも良く、円みの強い葉と白花中輪、リップに入る赤い筋が特徴です。
葉が黄色なって落ちるのはおそらく過湿による根痛みでしょう。この種は低温には強く、最低10度でも適切な水遣りなどの管理をすればなんとも無いのですが、寄せ植えでかつ、葉の付け根が埋るくらい化粧のミズゴケがかぶせてありますね。これでは根がどの程度の湿度環境にあるのか分かりません。まず表面のミズゴケをはがして、どのような状態で寄せ植えされているのかご確認ください。
@ポリポットにバーク植え
Aポリポットにミズゴケ植え
Bポットから抜かれたミズゴケ植えの根鉢
この何れかです。根の様子が分かる画像を添付いただければより具体的な処方をご提案できるかと思います。
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ご連絡ありがとうございます。
胡蝶蘭の種類も教えていただき、重ねてお礼のほど申し上げます。
早速ではございますが、上層のミズゴケを外した写真を添付いたします。手前に見える白いものは発泡スチロールです。プラスチック製のカップのようなものに入っているようなので、@かAのいずれかでしょうか?
また、先ほど1枚茶色になった葉が抜けました…。
何卒ご指南のほどよろしくお願い申し上げます。
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ひろしさん こたえ>
ポットの中身まではこの画像からは分かりませんが、表面と同じ素材であればミズゴケです。
水遣りはこのポット内のミズゴケが乾いてから与えます。開花中は、基本的に成長休止期ですので、与えすぎは禁物です。
画像を見る限りでは根は傷んでいないように見えます。とすれば、葉の黄変は生理的なものか病気かということになります。
何株の寄せ植えでしょうか?鉢からポットを出して並べて一株ごとの状態がわかるようにしていただければ分かるのですが、、、5株の寄せ植えで5枚の葉が落葉したのであれば正常の範疇である可能性が大ですが、一株に着き二枚以上落葉したのであれば病気の可能性が大なので、、、
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重ねてのご連絡ありがとうございます。
ポットは2つあり、一つのポットに1株入っているようです。ポット内は、上にのっていたミズゴケと同様のものでした。
どちらも中のミズゴケは湿っている状態でした。
また、葉は現在までに少なくとも4〜5枚は落ちてるかと思いますが、どちらの株から落ちたのかはわかりません。病気の可能性となりますでしょうか?
まずは1株目の写真を添付します。続いて2株目も添付させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。
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もう一つの株の写真です。
よろしくお願い申し上げます。
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ひろしさん こたえ>
うーん、、、根を見る限りでは根痛みしている風ではないですし根からの病気でもなさそうですが、ちょっと水分過多とは思いますし、また液体肥料、それも滴下タイプ(たいていは濃度が高すぎます)を与えていたということですので、一度冷たくない水を掛け流して肥料分を洗い流し、その後ミズゴケがカリカリに乾くまで水を与えないでください。
開花期は成長休止期ですので肥料はいらないし水分もわずかでよいのです。
それと一株ごとの葉の状態がわかる全体像もお願いできますでしょうか?
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ご連絡ありがとうございます。
肥料ですが、水で約1000倍にうすめるタイプ(チッソ、リンサン、カリが入っているようです)で、約200ccの水に1,2滴たらしたものを10月の間、水やり(3〜4回)と同時に与えていた情況ですが、水をかけ流したほうがよろしいでしょうか?
また、水をかけ流す場合は、ポットから出して直接水をかける、もしくはポットの上部から水を流す、どちらがよろしいでしょうか?
1株目の葉の状態の写真を添付いたします。続けて2株目も添付いたします。
重ねてのご相談で大変恐縮ではございますが、よろしくお願い申し上げます。
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2株目目です。
よろしくお願い申し上げます。
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ひろしさん こたえ>
能書きに1000倍とあったら2000倍から3000倍が適正です。能書きどおりのつもりで与えて根ぐされを経験している方は多いです。
また一滴の量がどの程度なのかはノズル形状によりさまざまなのですが、点滴15滴が1ccであるという文献を頼りに、一滴200ccで約3000倍、二滴200ccで1500倍という計算ですから、二滴では若干濃かった程度ですが、正確には目盛りつきのピペットの使用をお勧めします。
また最低気温が15度を割るときはポット内は乾き気味のほうが良いのです。
濃度は特に問題が無かった可能性が高いとはいえ、いらない時期に肥料を与えるのは根にはやはり良くないです。加えて過湿、15度を割る低温の相乗効果で株に症状が現れたように思います。病気の可能性は低いように思います。2株とも現在緑の葉は4枚ずつありますので、これ以上の黄変がなければ来シーズンの開花を望むことも十分可能と思います。
まずぬるめの水にポットごと5分ほど浸しその後ぬるめの水を上から掛け流してください。その後はミズゴケがカリカリに乾くまで水やりしないでください。この間できるだけ15度を割らないような場所を選んでおいてください。カリカリになったら、光環境の良い場所に戻して、そして2日置いてから夕方霧吹きで葉の裏面とミズゴケ表面が濡れる程度の水遣りをしてください。最低気温が15度を割る場合の水遣りはそんなものです。葉水は毎日夕方あたえてください。
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ご指導ありがとうございます。
早速ポットをぬるめの水に浸し、その後ぬるめの水を上から掛け流しました。
>その後はミズゴケがカリカリに乾くまで水やりしないでください。
というのは最初に鉢に入っていたようにポットを設置し、
その上にミズゴケを置いた状態にした上で、ポットの中のミズゴケがカリカリに乾くまで、ということでしょうか?
もしくは
上にはミズゴケを置かず、ポットの中のミズゴケがカリカリに乾くまで、ということでしょうか?
また、光環境の良い場所がないのですが、日陰でも窓際に置いたほうがよろしいでしょうか?
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15度を割らない場所ですが、深夜部屋が寒くなる場合は、ダンボールなどをかぶせるなどの防寒をしたほうがよろしいでしょうか?カリカリになった後ですが、光環境の良い場所というのが、無い状態です。日陰でも窓際に置くほうがいいでしょうか?
度々となってしまい大変申し訳ありません。何卒よろしくお願い申し上げます。
※写真は、ポットを浸した後、掛け流した状態の1株目の写真です。5枚の葉のうち、1枚が黄色なり始めました…。
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※写真は、ポットを浸した後、掛け流した状態の2株目の写真です。4枚の葉のうち、1枚が黄色なり始めました…。
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ひろしさん こたえ>
ポットから抜いても根鉢が崩れないようであれば、ポットから抜いた状態で、何かにぶら下げておけば早く乾きますので可能であればそうしてください。
日陰の窓際でどのくらいの照度があるかが問題なのですが東側で高さ1m幅幅170cm以上の窓があり、その窓から顔を出して空の半分以上の面積が見えれば、その窓際であれば照度は足りると思います。空が1/3以下しか見えない場合は窓際でも照度不足と思います。その場合は人工照明でも構いません。30W蛍光灯でも光源から1m以内であればその程度の照度は確保できると思います。少なくとも押入れで大麻栽培するよりはずっと手軽ですね(^^)
また本欄の投稿者でLED照明で栽培している方もおいでです。参考にしてください。
http://www.aikaengei.com/060n92.htm
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