No.A1687 2007/08/24
【種類:植え替え方法の相談/病気?植え替えは?】 |
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全く初めて胡蝶蘭を育てます。
3月にいただいた胡蝶蘭を6月まで花茎をそのままにしていて7月ごろ植え替えをしました。いただいたときから6枚ほどの葉があり濃いきれいな緑色でぴんと上に向いた葉が30センチほどあり大きかったため思い切って根を切り詰めることができず5号鉢にミズゴケで植え替えました。
場所はベランダの直射日光が当たるところの直横の日陰に置いています。水を1回に150mlあげると1週間から10日ほどしても中のミズゴケはまだ湿っているため水遣りの頻度は20日に1回くらいです。このため水遣り毎に液肥(6・6・6)を1000倍で薄めたものを投与しています。
いただいたときとくらべて全体に葉の色が黄緑になってぐったりしてきたことと一番新しく生えた葉が非常に色が薄く先端だけ白っぽく厚さが薄くなっています。乾燥した感じで透き通っています。
日差しが明るいけれども日陰ではだめなのか?逆に少しの間だけ日向においていたので葉焼けなのか?さっぱりわかりません。
それと植え替えした鉢が5号鉢なのでなかなか乾かずよくないのか?
同じ年にもう一度ちゃんと根を切って植え替えしてもよいものでしょうか? 超初心者です。よろしくお願いいたします。
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ひろしさん こたえ>>
こんにちは、 素焼き鉢なら5号でもなんら問題は無かったと思いますが、画像を拝見したところ、駄温鉢をお使いですものね。
駄温鉢は縁に釉薬が掛けてあるだけでなく、焼成温度も高いのでほとんど水を通しません。乾かないのも道理です。
このままでは根腐れの危険が高いので今からでも素焼き鉢5号への鉢替えをお勧めします。 植え替えの際生きている根を切り落とすのは出来るだけ避けたいものです。
根は吸水すると柔軟になり、折れにくいですから、乾いた状態であれば20分ほど水に浸してやわらかくしてから、ミズゴケを芯にして根でミズゴケを巻きそれにうすくミズゴケをかぶせて、鉢よりややおおきいダンゴ状にしてから鉢に少しずつ押し込んでいくのがコツです。
今回の場合はそのまま同じサイズの鉢ですから新たに根を切る必要はありませんね。
葉の症状は日焼けと思います。このままで止まると良いのですが日焼けから軟腐病に移行する場合がありますので、一度緑みの薄い部分の裏表に殺菌剤を濃く溶いたものを筆塗りしてください。
軟腐が拡がるようであれば、罹患部を切除し、切り口とその周辺に再度殺菌剤を筆塗りします。 それとミズゴケ植えの場合の肥料濃度の目安ですが、窒素、燐酸、カリの数字を全部足して0を二つつけると覚えれば良いかと思います。
ですから6:6:6なら1800倍が目安です。1500〜2000倍の見当でよいでしょう。
ミズゴケ植えの場合は肥料無しでも花を咲かせられます。施肥が濃いといろいろな障害が出やすくなります。とくに窒素過多は軟腐病の発症リスクが高まりますので注意が必用です。
胡蝶蘭の生産者は太陽直射光の90%遮光で育てるといいますが、一般人には明るい南側窓辺の直射光でない間接光で十分な明るさです。人の目には同じ程度の明るさに見えても北側窓辺の間接光では光線不足の惧れがあります。
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ひろし@小南部さんお返事ありがとうございます。
胡蝶蘭がはじめてなんて書きましたが花を育てること自体がはじめてで…、これが素焼きの植木鉢だと思っていました。
毎年胡蝶蘭を枯らしている母にも早速おしえてあげました。
ところで植え替える際、腐った根があったので火であぶったはさみで切りました。
植え替えの後のみずやりはしばらくやらないと書いてありますが葉っぱと表面の根とミズゴケに霧吹きで少し水をかけるのは毎日2回くらいしてもいいですか?
それと前回の日焼けの葉っぱは乾燥して透き通って葉脈が浮き出たようになっていますが溶けたようにはなってきません
。症状は止まっているようですが今のうちに殺菌剤を塗布したほうがよいのでしょうか。 |
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ひろしさん こたえ>
これは葉先の画像ですね。確かにいまのところ軟腐の症状は出ていないようです。
それでも念のため一度ジマンダイセンなど殺菌剤を水で溶いて筆塗りしておいた方が良いでしょう。
殺菌剤を水で溶いただけでは葉への展着がイマイチなので、ダインなど展着剤も溶かす水にちょっと混ぜてください。裏表両側に塗ったら一週間ほどそのままにしておいて、次の水遣りのときに洗ってティシュなどで拭きとれば良いでしょう。
「素焼き鉢」はカトレア、デンドロ、胡蝶蘭など着生蘭を栽培するには不可欠なものですが、未だに在庫してない園芸店があります。教育の悪い園芸店では店員さんまで駄温鉢を素焼き鉢と混同している場合さえあります。
焼き物である事には違いませんが「素焼き」は焼成温度が低いので、ミクロな孔がたくさんあり、表面積が大きく、吸水、蒸散が盛んに行われるため、蘭の根の環境としては好適なものです。
また熱帯夜のばあいなども気化熱で鉢の温度は比較的低く保たれるので夜の高温による消耗が少ないメリットがあります。 生産者の設備の整った環境で育てれば、プラ鉢にバークなどでも効率よく育てられますが、設備のない一般家庭では素焼き鉢にミズゴケ植えが管理しやすいと思います。
また、ミズゴケ植えの場合無肥料でも、輪数は少なくなりますが、咲かせられます。 胡蝶蘭はカトレアやデンドロと比べれば、越冬温度さえあれば(夜間最低温度10度C以上、水を控え半分休眠させれば7度C以上)作りやすい蘭です。
みなさんよく枯らしてしまうは、胡蝶蘭の生態、生活サイクルを理解せずに温帯、亜熱帯の他の地生の草花と同じように扱おうとされるからです。私にとっては手間いらずで毎年たくさんの花を長期間にわたって咲かせてくれる良いお友達なんですが、、、
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今見たらお返事が来ていてうれしいです。いつもありがとうございます。私の場合もまさにそうでした。ホームセンターの園芸コーナーで素焼きの鉢と言ったら店員さんに駄温鉢を教えられました。
この葉先が枯れている株なのですが、根の根元が黒いのですが、これは正常ですか?病気の可能性がありますか? 正常の根を見ていないのでわからずドキドキしています。
駄温鉢だったせいか植え替えしてから一度も新しい根や、芽を見たことが無く他の人の写真をみてこんなきれいな根が生えてきて欲しいなーと思って見てみたら・・・
心配になってきました。
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ひろしさん こたえ>>画像を拝見しましたが特に問題のようには見えません。 これまで新根が出なかったのは、おそらくやや過湿気味だったので、その必要がなかったからだと思います。
植え替え後は暫く水を絶ち一度すっかり乾かしてから、次の水遣りを始めるのですが、植え替え後に乾くことによって発根が促されるというふうに私は理解しています。
本当の素焼き鉢に植え替えられたのであればすぐに乾くと思いますので、すっかり乾かしてから次の水遣りをして様子を見てください。
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