No.A1653 2008/06/29
【種類:葉っぱについて、葉っぱが病気かな?の相談/SOSです】 |
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先日花が終わり、植え替えの指導をしていただいたものです。3日前に素焼きの鉢にミズゴケで植え替えをしてたんすの上に置いていたのですが、私の外出中に飼い猫が落としてしまいました。
今は、猫の近寄らない窓辺に移しましたが、4枚の葉の中で一枚は先4分の1が折れてちぎれ、もう一枚は折れた後がくっきり葉についています。
これはどうしたらよいでしょうか。デリケートな植物ということで、枯れてしまうか心配です。
対処方法があれば教えてください。
折れた葉の画像です。
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折れた葉の裏側の画像です。
どうかよろしくお願いします。
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ひろしさん こたえ>
残念でしたが、猫のしたことならしかたありませんね。
我が家でも同様なことが昨年ありました。同様に折れ目(挫創)と切り傷でしたが、冬でもあり水遣りも葉水も中止して乾かしただけで傷は塞がりました。
菌類に感染せずに傷が塞がれば、あとは特に問題はありません。折れ目部分はおそらく黒い壊死となるとは思いますが、部分でも繋がっていればその先も機能します。壊死で断裂してしまった場合は切り落とすしかないですが、、、それでも生死にかかわる深刻なものではありません。
ちぎれてぶら下がった部分は切り取ってしまってください。折れ目がついた部分はとりあえずそのままで結構です。
そして傷が塞がるまで水遣りを中止します。
出来れば傷の部分に濃く溶いたマンネブダイセンを筆で塗っておきたいところです。その後は傷口が乾くまで霧水も厳禁です。
傷口が乾いたら水遣りを再開できます。
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そうですか、まだ生きていける可能性はあるんですね。
出来るだけのことはしようと思います。
早速ぶら下がった部分を切り取って、マンネブダイセンを買ってきたいと思います。
おき場所なのですが、東向きの出窓です。日中は直射日光はあたりませんが、朝日は入ってきます。
カーテンの向こう側になりますが、良くないでしょうか?
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あと、傷口がふさがるというのは具体的にどんな状態になるのか教えてください。
また、買ってきて以来全然成長しません。私が購入したときに店頭にあった同じ種類のランは、店頭の隅で、花は散っていましたが新葉が出ているのがほとんどでした。植え替えもしてありません。やはり環境の違いと世話の仕方の違いでしょうか。
私の鉢は一番下の葉が一枚半分黄色くなっていたので植え替えの際にに切り取り、また一番下の葉も黄色くなりかけています。肥料などはまだあげていません。植え替えの際すかすかので黒くなった根があったので消毒したはさみで切り取りました。なにかご意見伺えたらうれしいです。
質問ばかりですみません、よろしくお願いします。
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この程度の葉の被害が原因で死ぬことは無いですからご安心ください。
置き場所に関してですが、
>朝日は入ってきます。>カーテンの向こう側になりますが、良くないでしょうか?
ベイウインドウの内側にカーテンがあって朝日はガラス越し直射が当たるということですね。何時ごろまで直射が入るのでしょうか7時ごろまでならOKでしょう。8時頃までならその時刻に葉を触ってみてください。熱を感じるようであれば注意信号ですし暑くなければ大丈夫です。9時過ぎまで直射が当たる環境だと日焼の危険があります。今は一年で最も日射しが強いので注意が必要ですが、8月になると太陽はだいぶ低くなりますので問題ではなくなるかと思いますが。
傷口が塞がるという表現は分かりにくかったですかね、、、切り口が乾いて壊死した細胞が縮んで表皮の代用になった状態です。却って分かりにくいかな?要はそこから体液が漏れ出さない状態です。動物の傷と同じでそこから血もリンパ液も漏れ出さずに乾いた状態になることです。
胡蝶蘭の成長は個体差があり、また環境変化にも必ずしも強くないので置き場が変わるとその置き場に慣れるまで成長を中断するものです。そして今回の外傷もあったのでなおのこと成長をはじめるのが遅くなるのはやむを得ません。とりあえずの傷を塞ぐほうが優先ですし。傷が塞がるまでは水もダメです。植替え後に暫く水絶ちするのと理由は同じです。
黄色くなり始めた葉は落ちるでしょうけれどこれも必要なプロセスです。
結局は気長に成長が始まるまで待つしかありません。株の成長のための準備が整うのを待つしかないのです。
成長をはじめたらに水遣りを少し増やし施肥をはじめますが、施肥を始める際は極くうすいものでスタートする必要があります。
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先日はお世話になりました。しかし悲しい結果になりました。
葉が全て落ちてしまいました。3日ほど前から葉が黄色くなりだして、水をやったのですが今朝全て落ちていました。
やはり落下がいけなかったのでしょうか?それとも植え替えがうまくかなかったのでしょうか?今後の参考に教えてください。
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上からの写真です。一番上の葉っぱが取れたら中心が黒くなってました。よろしくお願いいたします。
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ひろしさん こたえ>
うーん、、、私としてはあまり予想してなかった残念な結末でした。結論から申し上げれば、おそらくフザリウム感染症が直接の原因でしょうけれど、やはり落下の際の傷も植え替え直後というタイミングで株の抵抗力もなくなっていたのでしょうね。ずいぶん早い腐敗の回り具合です。健康な株であれば、かなり抵抗することが出来るのですが、こんなに早く腐敗が進行する結果となったのはやはり巡り合わせが悪かったということでしょう。
フザリウムがいつの時点で感染していたか?ですが、、、これは今となってはわかりません。植え付けのときに既に根に感染していたのであれば、落下事故に関係無かったかもしれません。
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感染症ですか…やはり素人の私には難しかったのでしょう。
でもまだ先日購入した株が今この枯れてしまった蘭の隣に満開で咲いています。感染症とうことで急いで、枯れた株をどかしました。うつってしまうという心配はないでしょうか?
また。フザリウム感染症は予防できるのでしょうか?
いまのところ、つぼみも次々と開いて元気そうです。
また、今回植え替えの失敗かも知れないということで、今後の植え替えも躊躇してしまいます。
元気がよければ花が終了しても、植え替えは来年落ち着いてからのほうが良いでしょうか?プラスチックの鉢に3株ポットで寄せ植えです。
重ねて質問ですみません。
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ひろしさん こたえ>
今回はお役に立てず申し訳ありませんでした。
症状を見直してみて腐敗の進行の仕方からすれば根から感染、茎に侵入、葉に広がったという症状ととれなくもありませんが、進行が早すぎるので、原因菌はリゾクトニアのほうの可能性が高そうです。
私自身はじつはこの症例は過去にあまり見たことが無く、過去25年間で2例しか見たことが無いです。そのときも相談を受けたときには手遅れで、もちろんそれらも助かりませんでした。
病原性リゾクトニアの場合、ランの共生菌であるリゾクトニアとの類縁性は実際のところ分かりませんが、一旦始まると進行は早くまるで崩れるように死に至るので、私は共生ラン菌の反乱を疑っています。
また今回の場合に限れば落下による衝撃が外傷だけではなく、人間であれば内出血に当たる、細胞壁の破壊損傷があったのかも知れず、修復が完全に終わる前に細胞内液が細胞膜外に漏潤したままで菌の蔓延が早かったのかも知れません。
また、おなじ程度の傷に思えても休眠期と成長期では被害の大きさも予後も違うのかも知れません。
フザリウム感染症は立ち枯れ病の一種ですが、茎の維管束が侵されるので腐敗よりも先に葉の脱水症状が先にでる傾向があります。私は胡蝶蘭でよりセントポーリアで経験が多いですが、このサイトでは胡蝶蘭のフザリウム症は何例か拝見しています。それとはかなり進行の速さが違うので、今回はフザリウムではないような気がします。
私自身は植替え時は石鹸で手やハサミ、器具を丁寧に洗うだけで(ウィルス病予防にもなる)殺菌剤による殺菌などこれまで一度もしたことがないのですが悪性の病気の経験は皆無です。石鹸による手洗いが実は一番効果的、だったりするのでは?と思い始めています。
原因菌が元からあるのであれば手洗いで防げるわけもないのですが、既に感染発症している可能性は高いですから、現在元気ならおそらくそのような悪性のものがある可能性は低く、植替えのときに菌を持ち込むのであれば手だろうと思います。通常の抵抗力ある株であればそれで十分と思いますが、今回の場合は、「めぐり合わせが悪かった」一例と思えます。いずれにせよ植替えだけの失敗ではないと思います。
他の寄せ植え株の件ですが、植替えの時期的な問題はありますね。これから花が終わるまで待って植え替えると八月の暑さの厳しい時期の植替えですから9月まで待って植替え、「翌春の開花は諦め株を育てる方針」でよいのであればその行程をとれば宜しいでしょう。運が良ければ一鉢くらいは2月頃に花芽を上げる株もあるかと思います。
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今回は残念でしたが、ひろしさんのおかげで原因がわかりむしろすっきりしました。植物が枯れるのはなんらかの原因があるのですね。今まで漠然と、蘭に限らず枯らすことが多かったですが、はっきりした原因と対策があるとまたがんばろうという気になります。
植替えの際はさみは消毒したのですが手を洗っていませんでした。これに懲りずにがんばります。ありがとうございました。
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No.k397 2008/03/05
【種類:葉っぱについて、葉っぱが病気かな?の相談/これは・・・】 |
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前回は大変お世話になり、有難うございました。
今回は、ちょっと深刻な質問です。
会社でお世話をしている蘭の葉が一部添付写真のようになりました。 黒くなっているのは「炭そ病」で、機関銃で撃たれたようにボコボコになったものやマダラ模様になったものは「ウイルス病」なのでしょうか?
だとすれば、どのような対処をすればよろしいでしょうか?何とぞお教え下さい。
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ひろしさん こたえ>
黒い斑点性の病気はカビ性のもののようにみえます。
厳密な病菌の同定ができなくても、このてのカビ性の病気にはダイセン系(ビスダイセン、ジマンダイセン、マンネブダイセン)の薬剤が良く効きます。
濃い目に溶いて筆で葉の両面から塗布しておくと良いでしょう。
まだらの細かな凹凸はウィルスというより、低温による生理障害にも見えますが、、、ウィルス病ははじめ葉の葉脈に沿う形でのカスリ状の濃淡の発生から始まってそのカスリ部分が次第に黒変し連続して陥没するものがある一方、葉にはほとんど変化が見られず花の奇形や色彩異常が現れるものなど病原ウィルスの種類も何種かあるらしいということですし、そうでないとは断言できないのですが。
ウィルスにも伝染性の強いもの、病原性の比較的穏やかなものなどもあるようです。またウィルス耐性のある株などでは逆に感染していてもわからないこともあるでしょう。
私の栽培室に長年ウィルス感染を疑っているレリアの原種があるのですが、一緒に栽培しているものに感染した風もないので、これは穏やかなウィルスなのかな?とか他の株はこのウィルスには耐性があるのかな?なんて思いながら栽培してます。
一応株分け、植替えのときなどは一鉢ごとに石鹸水でハサミや手を洗います。ウィルスはアルカリ性の界面活性剤(つまり石鹸ですね)に弱いという話でもありますし。
仮にウィルス病だとすれば対処方法はありませんから捨てるしかありません。特に花に異常が出るようであれば観賞価値はありませんね。
そのレリアやその前にウィルス感染を疑ったミディカトレアが私の栽培室にもう15年も同居しているのですが、胡蝶蘭は元気なままです。
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御礼が遅くなりました。
有難うございました。ちょっと安心(?)しました。
カビについては、早速薬剤を塗ってみます。
実は、もう1つ自宅のビニールハウスで育てていたものの中で、葉の付け根が黒くなって次々と葉が落ちていったものがあります。今は添付の写真のように残り1枚となり、それすら枯れてしまいそうな勢いです。これは復活できますでしょうか?
いいお話も1つ。お蔭様で会社の蘭が一部咲き始めました。 乾燥しているので、つぼみになっても咲かないかなと思っていただけに嬉しい限りです。
今度写真をアップします。有難うございました。
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ひろしさん こたえ>
これはちょっと回復は難しいでしょう。諦めたほうが宜しいかと、、、
ところで、これはJINJINさんが植替えなさったのでしょうか?鉢は化粧鉢でしょうか?
縁に釉薬がかかっていますが、、、 化粧鉢や駄温鉢でのミズゴケ栽培は難しいです。
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早速のお返事有難うございます。
そうですか…つい最近までとても元気が良かったので残念です。
植え替えは私がやりました。確かに駄温鉢です。 もしかしてそのせいでしょうか?蘭のお世話を命じられたころは、駄温鉢を素焼きの鉢だと思っておりました。(^^;
色々勉強していくうちに、違うんだと気づき鉢を変えようかとも思ったのですが、そのころは真冬で…。 だとすれば、この他にまだいくつかあるのですが、今からでも鉢を変えた方がいいですか?
この花の咲いた鉢も「素焼き」と書いてありましたが、釉薬が内側に塗ってある鉢です…。
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ひろしさん こたえ>
やはりそうでしたか、、、 まあ、駄温鉢や化粧鉢では水遣りのタイミングを測るのが面倒になるだけなんですがね。あと、夏場の放熱が悪いです。
これは胡蝶蘭ではあまりデメリットにはならないかもしれませんが、、、。
冬の保温はそんなにメリットは無く、保温を考えるのであればプラ鉢ですが、いずれにしても室内で乾かし気味に管理する冬季の話ですから、保温性の良さのメリットほとんどありません。
対して透水性の良い素焼き鉢の夏場の放熱の良さのメリットはかなりのものです。私がプラ鉢にバーク植えより素焼き鉢にミズゴケ植えを薦める最大のメリットが夏場の放熱の良さですね。ミズゴケから鉢が水を吸い上げて蒸散し気化熱で冷却しかつ付近の空中湿度を多少とも改善しますから。
極端な比較例ですが、デンドロビウムキンギアナムを素焼き鉢にミズゴケで植えたものと、プラ鉢に軽石バーク混合で植えたものを並べて午前中の日光にあたる場所においておいたところ、プラ鉢のほうは葉も焼け気味、根も熱障害で傷み、極端に生育が悪かったのですが、素焼き鉢にミズゴケ植えのほうは葉は赤みが強くなったものの正常に育ったというほどの差がでます。
つまり素焼き鉢はミズゴケから場合によっては植物以上に水を吸い上げて蒸散しているのです。皆さんミズゴケは保湿が良いと思われるでしょうが素焼き鉢との組み合わせでは水はけと空気の流通が非常に良い、まさに着生蘭にうってつけの組み合わせなのです。
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なるほど、有難うございました。
もう少し暖かくなったら、株を傷めないように鉢を変えることにします。
この時期天気による寒暖の差が激しく、特に自宅の簡易ビニールハウスでの温度管理が難しくなってきました。
一部分日中30度を超えるところもあります。
(ヒーターの上あたり)だからといってビニールハウスを外すと帰宅時間のころには、10度を割る程度まで温度も下がる。難しい…。
ご指導の下、何とかここまで来ることが出来ました。ハウスが外せるまであとちょっと頑張ってみます!
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ひろしさん こたえ>
胡蝶蘭からちょっと離れますがここで焼き物についての基礎知識を、、、
素焼き鉢は釉薬がかかっていないのは当然ですが焼成温度が低く透水性が高いものです。 釉薬がかけて無くても焼成温度の高いものは焼き締められて透水性がなくなります(例として備前焼)。
逆に楽焼のように釉薬がかけてあっても焼成温度の低いものは透水性が若干あります。益子などの土質が余り良質でない焼き物は釉薬がかけてあってある程度の高温で焼いても透水性が若干残ります。(これの水漏れを防ぐには薄めの粥を煮てでんぷん質をしみこませる方法が有効です。)
よく素焼き鉢に間違えられる駄温鉢は釉薬は縁だけですが焼成温度はかなり高くほとんど備前焼き、磁器タイルレベルまで透水性がありません。戸外に放置して凍結させても割れが入らないので含水性がほとんどないことが分かります。かえって釉薬のかかった化粧鉢が凍結に対してもろいことがあるくらいです。
タイルなども焼き物ですが同じことで、焼成温度の低い陶器質タイルは含水するので凍結させると必ず割れや剥離が発生します。このてのタイルは凍結しない内装にしか使えません。磁器質で高温焼成のタイルは含水しないので凍結することは無いので外装にも用いられます。
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すいません、お返事いただいていたのにお礼が遅くなりました。
やはり、これからは気温が上昇してくるので素焼きの鉢に変えた方が良さそうですね。ただ、まだちょっと寒いかな??
お陰様でつぼみが結構付いてきました。乾燥の影響でしょうか、枯れてしまうものもありますが…。 その内のいくつかは既に咲き始めています。(涙)
花は小さいですが、高望みはしていません。葉の元気のないものについては、ある程度咲いたら切ろうと思ってます。
現在の最低気温は17度。超乾燥状態。水遣りはせず、帰りに温水の霧吹きを葉裏に与えている程度です。
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ひろしさん こたえ>
開花した株もあるのですね。苦労したかいがありましたね。 最低気温が17度以上あれば、植え替えなどの作業は始めても宜しいかと思います。
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有難うございます。 これも全てひろし@小南部さまにお教えいただいたお陰です。
ただ、全体的にもうちょっと葉に元気が出てくるといいのですが。 あと問題といえば、もとの枝に対して90度に花芽を伸ばしてしまった関係で支えられなくなってしまったことや、葉が「松葉かき」のように広がってしまい、どうにも収まりがつかないというか、みっともない感じになってしまったことでしょうか…。(^^;
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No.A2098 2007/02/11
【種類:葉っぱについて、葉っぱが病気かな?の相談/葉っぱに異変が・・・】 |
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こんにちは。
いつも参考にさせていただいております。
ここ2週間くらいまえより葉に黒い模様のようなものが出てきました。 病気でしょうか?
また葉には潤い、つやがなく皺が目立ちます。
これは一体・・・?
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ひろしさん こたえ>
これは軟腐病と総称されるものの何れかです。
早急に患部を回りの健全に見える部分を5mm以上つけて切り取り、切断面とその周囲に薬剤を濃い目に溶いて筆塗りしておきます。
薬剤ですが、患部に悪臭があれば細菌性の軟腐病で抗生物質のストマイがよく効きます。悪臭が無い場合はカビ性でビスダイセン、ジマンダイセンが効きますがストマイは効きません。
良く分からない場合はダイセン系を用います。ダイセン系は細菌性の軟腐にもある程度の効果があります。
葉のつやのなさや皺の症状は根痛みあるいは根腐れだと思います。
画像には液状の活力剤(肥料?ミネラル剤?)と思われるものが写っていますが、これは胡蝶蘭やそのほかの着生蘭には害ばかりで益がありませんから取り去って、一度清浄な水で鉢内の残りを洗い流してください。
おそらくこの活力剤のために根が傷んだものと思います。
着生蘭の根は乾く時間が必要で、停滞水は禁物です。
また蘭の根は雨水から養分を吸収できるほど貧栄養に耐えますが、濃い栄養分には弱く簡単に根ぐされします。
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大変わかりやすいアドバイスありがとうございます。
患部の匂いをかいでみたらすごくカビ臭いです。
ビスダイセンやジマンダイセンでよろしいでしょうか?
そして活性剤はすぐに取り外しました。 洋ラン用の活力剤と書いてあり最近元気が無かったので与えてしまい返って逆効果だったようですね。 この根痛み、根腐れはいずれ回復し、元気になってくれすでしょうか?
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ひろしさん こたえ>
かび臭い、、、こればっかりは言葉では分かりませんね。
私の感覚では細菌性の軟腐病は腐敗臭です。
かび臭いという生易しさではないので、カビ性の病気のほうでしょうかね。
患部が広がっているようであれば、その葉は断ち落として切り口にダイセン系を濃く溶いたものを筆塗りしたほうが簡単確実かも知れません。
洋蘭用活力剤、、、そんなものがあるのは存じ上げませんでしたが、ひょっとして挿しっぱなしにするタイプではなくて説明書に「水遣りの後で○滴与える」と書いてありませんでしょうか?
挿しっぱなでこの手のミネラル剤に耐えうるものは洋ランの中では成長期のシンビジウム(それも花茎が直立するタイプ)しか思い浮かびません。
洋ランで総称されるものは着生ランが多く9割がたは挿しっぱなしでは障害が出ると思います。 病気が停まったのが確認できてからでないと葉水も遣れませんから2週間は病気の進行が止まった〜葉を断ち落としてしまっているので葉の基部や他の葉に感染が広がっていない〜ことを確認してさらにダメ押しにダイセンを一度散布しその後一週間様子を見てOKであれば水遣り、葉水を再開してください。
根の状態を確認できないので回復可能かどうかは今のこの状態では判断できません。
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ありがとうございました。
回復してくれる事を願い見守りたいと思います。
活力剤ですが、やはり使い方はキャップの先端をカットして根元から少し離した所に差し込む。
元気が無い時、開花期の前後、日照不足、耐寒、耐暑性を強めたい時、シンビジューム・コショウラン・デンドロビューム・カトレアなどにと記載してあります。残念です・・・
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ひろしさん こたえ>
その活力剤のメーカーは着生ランの生理を全然理解しないまま単純に「必要成分だから、与え続ければ良いんだ」という発想でつくったのでしょうか?
実はランに限らずこのての活力剤は効果が怪しいどころか、害になるパターンは普通の用土で植える植物でも散見されます。
ランに限らず、地生の植物でも土壌が乾くことによって根の浸透圧が高まり次の吸水を効率よく行えるものが多いのです。
また水遣りによって鉢から余剰なミネラルを流しだし鉢底から流れ出す水の負圧(吸引力)により土壌の隙間に新鮮な空気を取り込む作用もあります。
水生植物や水辺を好む植物以外は鉢土を湿らせたままにしておくのは好ましいことではなく、根が弱るものが多いです。
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