No.1330 2009/09/16
【種類:葉っぱについて、葉っぱが病気かな?の相談/胡蝶蘭初心者です。 】 |
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あきさんより
先日、胡蝶蘭をいただき、はじめて育てています。
気になることがあるので、教えてください。 葉の中心部が茶色くなっており、触ると薄くなっています。また、一番下の小さい葉が黄色くなっています。どのように対応したらよいでしょうか?
また、一人暮らしの狭いマンションで、日中は風通しが悪く、気温も南西の角部屋のため、高くなるようです。
このような環境で育てることは可能でしょうか?
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茶色くなった葉 |
黄色くなった葉 |
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ひろしさん こたえ>
まず、ラッピングが鉢をくるんでいるようであれば、取り去ってください。ラッピングの素材によっては透水性が無いものが使われている場合があり、株が蒸れてしまうことがあります。
葉の茶色の部分は軽い日焼け(熱傷)のように見えるものの画像が拡大できないので確定的なことは申し上げられません。
最後の画像の黄色の葉は単なる寿命と思います。取り去って風通しを改善してください。
胡蝶蘭は明るい間接光の入る窓辺と10℃〜35℃の気温と60〜80%の湿度があれば栽培は可能です。
あきさんのマンションは最適な環境ではありませんが、育てられない環境ではないと思います
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ありがとうございます。 ラッピングを取り外しました。
もし日焼けならそのままにしていいのでしょうか?
念のため、拡大写真を載せます。ちょっとピントがあっておらず、わかりにくいですが・・・。
また、黄色い葉を取り除くとは、ハサミで切る?ねじって取る?とかでよいのでしょうか?
初心者なもので、全くどうしてよいかわからないもので。。。
ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
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ひろしさん こたえ>
黄色の葉は引っ張れば取れる程度に茎と葉の間の離層が出来ているはずですが、、、もし引っ張って取れない場合は、離層が形成されていないということなので株全体の調子が低下しているのかも知れません。ハサミで切り取ることは可能ですが、そのままにしといて自然に落ちるまで待っても良いでしょう。
茶色の部分は、原因は定かではありませんが壊死しているようです。このままにしておくのは感染症に移行する可能性が高いので、濃い目に水で溶いたエムダイファーあるいはベンレートなどの殺菌剤を葉の表と裏から筆で塗布しておくことをお勧めします。
その処置後も壊死が拡大するようであれば、壊死した部分の外側のまだ緑色の部分に針でミシン目を作るように孔を空けて行って、最後はカッターナイフなどで窓を開けるように壊死部分を全部切り取ったほうが良いでしょう。切り口には殺菌剤を塗布しておきます。
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ありがとうございます。
早速、薬剤を買ってきます。 うまく育てられるようにがんばります☆
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No.1164 2009/06/07 【種類:葉っぱについて、葉っぱが病気かな?の相談/病気(軟腐病)ですか??
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たけ さんから
はじめまして・・・
花屋で、見切り品の変わった花色の胡蝶蘭買ってきて、育ててます。いつものごとく、すぐさま、素焼き鉢とミズゴケで
植え替えましたが・・・・2〜3日で、写真のように葉の根元がじゅくじゅくして、葉っぱが、腐ってしまいました。
5本立ちで、4本腐ってしまいました廃却。(悪臭します。)
最後の1本今の所は、異常ありません。もし病気でしたら、他の胡蝶蘭の近くに置いていても大丈夫ですか???
また、発生したら直す方法ありますか??
アドバイスよろしくお願いします。
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ひろしさん こたえ>
この症状で悪臭がするのなら細菌性軟腐病です。腐敗した部分を正常に見える部分も少しつけて残らず切除し、切断面とその周辺にストマイ塗布で症状の進行は停まるかとは思いますが、、、画像のような状態なら、残念ですが、助けるのは難しいでしょう。
画像を見直してみたのですが、ひょっとして葉の根元の黒いのは陰が写りこんだのでしょうか。これが見た瞬間軟腐に見えたのですが、単なる陰であれば私の早とちり、まだ見込みはあります。他の鉢とは隔離して様子見して一ヶ月の間発症がなければあとはOKでしょう。 |
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ご心配ありがとうございます。ひろしさんのホームページの病気の写真見つけました。まさにそれでした。
5株寄せ植えでしたが、ぽりポットに入ってなく一緒に入っていたので、残り1株もそれでした。全滅(T_T)ですね。
次回購入する時は気をつけます。
また、なにかありましたらアドバイスお願いします<(_ _)>。 お騒がせしました。 |
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ひろしさん こたえ>
やはりダメでしたか、、、細菌性の軟腐は猛烈に進行が速いので胡蝶蘭のようなボリュームのない植物にに発症すると(症例自体はあまり多くないというか私自身は胡蝶蘭では未経験で多肉植物での経験です。)気がついたときには手遅れであることが多いです。他のラン科植物でも同じでしょう。他の株に移らない様隔離が精一杯で罹患株は諦めたほうが良い場合が多いわけで、、、ストマイは持っていても使い道がないですね。
胡蝶蘭には細菌性ではなくてカビ性の軟腐症状が出ることの方がずっと多く、こちらは細菌性に比べれば進行がかなり遅い(それでもカビ性の病気としては速い!)ので早く気がつけば救うことは可能です。エムダイファーなどのカビ性の広い範囲の病気に効く薬剤はやはり欠かせません。 |
No.3542 2009/07/14
【種類:葉っぱについて、葉っぱが病気かな?の相談/病気? 】 |
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自称園芸部 さんから
こんにちは、先月2枚葉の色が黄色くなってご相談させていただきました者です、その後葉は落ちたのですが、その下が(根元)黒くなっておりベンレートを塗ったところ白いまま(薬です(^^;))乾燥して落ち着いたように見えたのですが、もう一枚上の葉の根元が今度は変色し始めました。すぐベンレートを塗り様子を見たのですが、真っ黒ではないものの、変色は広がっているようです。これはやはりこの葉は諦めて早めに取り除いた方がよいのでしょうか?ご指導よろしくお願いします。撮って見たら写真が暗くて、大変見にくくすみません。
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上から見るとこんな感じです。 |
全体はこんな感じ。 |
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ひろしさん こたえ>
うーん、病変の仕方がちょっと気になりますね。ひょっとしたらフザリウム症の疑いがあります。葉を取り除けば済むのは葉先や葉の中央部から広がった病気の場合はきわめて有効なのですが、フザリウム症のように茎の中から病気が広がった場合には手遅れというか効果がない場合が多いので、、、
ちょっと手荒な治療になりますが葉を変色した側の半分を切除し、変色した部分の葉の付け根部分をナイフで削り茎を露出させ、茎の皮表面に細く縦に傷を一本だけ深さ0.1mmくらいのものをつけ、ベンレートを濃くといたものを傷とその付近、および葉の切断面に塗布して様子をみてください。
それにしてもこの相談を受けるようになってからフザリウム症が増えた原因はひょっとしたら、私の指導にも問題があるかな?という気がしないでもないです。
画像で見る株の様子と手に取れる状態の株と同じように診断ができないのに、ちょっと状態の判断が視覚のみで安易であったかな?と考えなくもない、、、たとえば植え付け前に陰干しをお勧めしたりしていますが、軟腐を防ぐ効果はあっても、ひょっとしたらフザリウムの可能性は高めているのかな?と、、、
元気な株ではまったく問題ない陰干しでも弱った株に陰干しをするのは日和見のフザリウム菌を活性化した可能性もあります。
とはいえ、軟腐を予防する効果はありますので、より慎重に巣診断できるように努めたいと思います。
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さっそくのお返事ありがとうございます。変色した部分と周りを大きく切り取る感じと捉えましたがよろしいでしょうか?せっかく肉厚な良い感じ!?の葉だったのでもったいないやら、かわいそうやら・・・(なんか痛そう(^^;))でも何とか元気になってもらいたいので、がんばりたいと思います。
フザリウム症が増えた、というよりやらかすのが私のような素人だったため、どこにも相談出来ず、そうだと分からないまま枯らしてしまっていた。が、相談窓口を見つけたため患者殺到・・・・な展開も考えられるかと。違うかしら?でも実際触れない・見られないでは、なかなか判断も難しいですよね。(し、写真技術の問題もありますし)ですが、その困難を想像してもあえて、蘭もがんばっている(と思う)ので、見捨てず又よろしくお願いします!
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ひろしさん こたえ>
変色した部分と周りを大きく切り取る感じ
意図はそういうことです。ただ付け根が半分になるので荷重に耐えられなくなりますので重さを半分にするか支柱を2本立てて葉の重さをビニタイなどで支えてあげるかということです。また茎の表面に傷つけるのはベンレートを浸透しやすくするためです。
でも私も病気の相談にはこうやって乗っていますが、なぜこんなに病気が多いのかな?と不思議に思うのですよ、、、私自身もう30年ちかくランを栽培してますが、病気にはなることはたまにありますが、マンネブダイセン(エムダイファーとおなじもの)の処置だけで胡蝶蘭は一株も死なせたことはないんです。カトレアもやってますがカトレア類はかなり死なせました。劇症のウィルス感染もありましたが、、、
私の栽培は手抜きです。週一度の水遣り(と、たまに施肥)だけでもう20年以上咲かせています、というより胡蝶蘭は勝手に咲いています。環境に順応してしまえばあとは手をかけなくても勝手に育って勝手に咲いているという状態になるわけです。何年かに一度の植え替えとか、病気の手当ては致しますが、、、みなさんひょっとして手をかけすぎていらっしゃるのではないか、、、なんて思うこの頃です。
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こんばんは、取りあえず処置をして連休に入り開けたところこのようになってきました。一番下の葉はだいぶ前に少し黄色くなり、そのまま変化なしだったのですが、そのひとつ上が黄色くなってきました。特に柔らかくなったり、黒くなったりはしていないのですが、どうでしょうか?会社に置いているので3日間たったらカラッカラになりそうだったので、一回水をやりその後休みを向かえた後の様子です。(ちなみに、カットした葉は曲がるストローで支えてみたら結構良い感じでした。(あるもの利用)
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反対側からです。
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葉の上から中心に向かって。 |
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ひろしさん こたえ>
やっぱりフザリウムくさいですね。この葉の黄変は生理的なものでも普通の軟腐でもなく茎内部の障害が原因のように思います。フザリウム症であれば、ご自分で処置されたちいさんの投稿(No3563〜)の
>黒いところはなくなるように切断
していって葉と根を出せる茎を残せれば助かるのですが、この状態ではその処置も出来るとも思えません。稀に何の事情か判らないですが、折り合いがついて症状の進行が止まることは無いことではないですが可能性は低いです。ともあれ成り行きを見守るしかないと思います。 |
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ありがとうございました!
可能性は低そうですが、成り行きを見守ってみます。
左半分と右半分では根っこも茎の色も違うので斜めから切ってみるか・・・とも思いましたが、やはり可能性が低い事を考えるとへたにいじらず、見守ったほうが得策のようですね。長々と本当にありがとうございました、又何かあった時はよろしくお願いします!
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ひろしさん こたえ>
残念ながらフザリウム症は症状が出たときには、胡蝶蘭の場合手遅れである場合が多いのです。抵抗力の差か、菌株の病原性の差かわかりませんが、稀に自然治癒することはありますが、その場合は生育が悪い、茎が傾く、成長点が枯れるなどの症状があるだけで植替えなどの際に茎を手にとって観察して初めてわかることが多いです。その場合、内部の形成層の全周が犯されたのではなくてある部分だけの症状で止まっていてランの株が勝った結果であるわけです。
症状が進んで葉が黄変し始めると茎内部の全周が侵されている場合が多いので切り取れる場合を除きほとんど助からないです。
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